生産性を向上させる環境づくりと服装の工夫

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長時間労働を是正する動きが高まるなか、「生産性の向上」という言葉をよく耳にするようになりました。生産性とは、投入する労力と、そこから産出されるものの比率を意味します。
たとえば、ひとつの工場に1時間で10個の製品をつくるロボットと、1時間で20個の製品をつくるロボットがいれば、生産性は後者のロボットのほうが高いことになります。
個人の生産性を上げるための対策として、よく提案されるのは業務の効率化です。すでに取り組んでいる人も多いことでしょう。では、業務の効率化以外に生産性を上げる方法はあるのでしょうか。

今日からできるオフィス環境づくり

カフェや図書館で仕事や勉強をしたら、はかどったという経験のある人は多いのではないでしょうか。いつもと違う場所で仕事をするだけで気分転換につながります。オフィスでも、ときどき席替えをしてみるといいでしょう。

カフェや図書館は、訪れる人が快適に過ごせるよう、空調や照明にも気が配られています。オフィス内の環境が、生産性や従業員のモチベーションに影響を与えることは、過去に複数の研究で発表されてきました。
たとえば、イギリスのエクセター大学の研究で、オフィスに観葉植物を置くことで従業員の幸福度が上がり、生産性が15%もアップしたという報告があります。ほかにも、すぐに実行できるオフィス環境づくりのヒントを紹介します。

オフィスのCO2濃度を下げると生産性が上がる 

ハーバード大学公衆衛生大学院が2017年に実施した研究では、換気率、化学物質濃度、CO2濃度の異なる環境のもとで24名の知的労働者が作業を行いました。その結果、換気率が高く、化学物質濃度とCO2濃度が低い環境において、意思決定のパフォーマンスが最もよくなり、9つの認知機能領域でテストの点数が高くなりました。
閉め切った狭い部屋で仕事を続けていると、空気中の酸素がうすくなり集中力が下がってしまいます。あくびが出たり、眠気を感じたりするのはCO2(二酸化炭素)濃度が高くなっているサインです。ときどき窓を開けて、空気の入れ替えをしましょう。
オフィスビルのように簡単に窓を開けられない場所では、換気の仕方を考える必要があります。最近では、オフィスのCO2濃度をモニターして自動的に換気を行うシステムも開発されているようです。自由に換気ができないオフィスで頭がぼんやりしてきたら、ロビーや会議室のような広めの場所に移動し、しばらく仕事をしてみるとよいかもしれません。

ワークスペースや会議室の機能を高める

ワークスペースや会議室の機能を高めることも、生産性の向上につながります。たとえば、チームメンバーのスケジュール管理やタスクの進捗状況を共有できるシステムを導入したり、出張先から会議に参加できるような機器をそろえておくのです。ICT(情報通信技術)を上手に取り入れることで、離れた場所からでも会議やディスカッションに参加できるようになり、組織の創造性や効率性が上がります。
そのほか、会議室の予約や必要な機材の利用の申請手順を簡単にする、椅子やテーブルなどを移動しやすいものに替え、会議のセッティング時間を短縮するなど、運用面の機能性を高めることも有効です。

心地よい照明や音響で生産性を高める

心地よい照明や音響は、頭のなかでこなす知的労働の生産性を高めます。イギリスでオフィスデザインの研究をするジェレミー・マイヤーソン教授によれば、従来は「書類を読むのに適切な明るさ」といった機能的な照明が必要とされていました。しかし、現在では「心地よい明るさ」、つまり、心理的な快適さが求められるようになっているといいます。カフェの適度なざわめきや心地よい照明を参考に、オフィスを演出してみてはいかがでしょうか。

生産性向上に欠かせない良好な人間関係

職場での体験や経験を改善することにより、モチベーションが上がります。これは組織づくりのコンサルタントが口をそろえて言っています。自分はチームに必要とされている、自分の役割が組織のためになっていると感じられると、その人は持っている力を十分に発揮することができます。反対に才能があっても、自分が必要とされていると実感できない人は、能力を発揮することができません。誰もが気持ちよく働ける職場では、生産性も自然に上がっていくのです。

ストレスや疲れをコントロールして生産性を高める

有名な自己啓発書デール・カーネギーの『道は開ける』に、疲れの3大要因は「不安」「緊張」「感情の乱れ」であると記されています。また、カーネギーは「その日の仕事の成果を計るため、私は自分がどれだけ疲れているかではなく、どれだけ疲れていないかを考えることにしている。」というダニエル・W・ジョスリンの言葉を使い、疲労を軽減させることの大切さを説いています。
気持ちを楽にして、大切な仕事のためにエネルギーを蓄えましょう。疲労を軽減するポイントは、リラックスして筋肉の緊張をやわらげることです。適度な休憩や仮眠を取ったり、定期的に体をほぐしたりという習慣をつくるといいでしょう。心身が充実すれば生産性も向上します。

リラックスできる服装で疲労を軽減させる

動きが制限されてしまうような、着心地の悪い服装でいると仕事がはかどりません。たとえば、優れたストレッチ性を持つニット素材により、ひじや背中などのつっぱりが気にならない、はるやまの「ストレス対策スーツ」は、疲労を軽減するのにぴったりのビジネスウェアです。ストレスを感じるときや、疲れがとれないときに着用してみてはいかがでしょうか。伸縮性や心地よさ、そしてリラックス効果は、着用試験においても実証済みです。

生産性の向上のために、業務の効率化以外にも工夫してみる

生産性の向上を目標にかかげると、業務の効率化のことばかり考えてしまい悩むことがあります。しかし、環境を改善してモチベーションを上げたり、ストレスや疲労を減らしたりすることも個人やチームの生産性の向上につながります。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

 

参考: