スーツの着こなしとボタンのマナーを解説します!

マナー

スーツのボタンを留めずに着ているとだらしなく見えることがありますが、スーツのボタンは全部留めているのが正しい着こなしなのでしょうか。
多くの方が間違いやすいことですが、実は、すべてボタンを留めて着ることは、正しいマナーではありません。ビジネスシーンで「きちんとマナーを心得ている」と思われるためには、スーツのボタンのどこに注意すればよいのでしょうか。スーツの着こなしとボタンの留め方についてご紹介しましょう。

ボタンの数でわかるスーツの用途

ビジネスで必需品となるスーツですが、ビジネス以外でもさまざまなシーンで使われるものです。そんなスーツの用途を決めているのが、ボタンの数です。ボタンがいくつあるかによって印象も大きく変わり、それぞれの用途も変わってきます。

  • 1つボタン:スーツでもボタンが1つしかないのは、タキシードなどの正装によく見られるタイプ。フォーマルな印象を与えます。
  • 2つボタン:現在のビジネススーツとして最も一般的なのが、2つボタンのタイプです。
  • 3つボタン:ビジネススーツでもボタンが3つあるタイプもあります。ボタンが2つのスーツに比べて、クラシカルな印象になります。
  • 4つボタン:ビジネスシーンで使われるスーツにはあまりないタイプで、どちらかというとモード系のファッションとして使われるスーツです。

一番下のボタンは留めない「アンボタン」のマナー

スーツのボタンの留め方には、あるマナーがあります。それが、一番下のボタンは留めないという、「アンボタン」のマナーです。アンボタンとは、英語の「unbutton」のことで、ボタンを外すという意味があります。
一番下のボタンを留めない理由は、スーツのシルエットが崩れてしまうからです。もしも、すべてのボタンを留めたまま椅子に座ったり体を動かしたりすると、スーツにシワができてしまいます。これを防ぐことが一番の目的です。
現代では多くのスーツが、一番下のボタンは留めずに着るときれいなシルエットになるようにデザインされています。
また、中世ヨーロッパではかつて、ボタンは装飾品のひとひとつでありアクセサリーとして使われていた歴史があるため、その名残であるともいわれています。スーツの一番下のボタンは、あくまでも飾りとしてあるもので、「飾りボタン」と呼ばれます。
ただし、このアンボタンのマナーは男性だけのものであり、女性は別です。女性がジャケットを着用する場合は基本的にすべてのボタンを留めるのが正しい着方です。

スーツのスタイル別正しいボタンの留め方

では、アンボタンのマナーに従うと、どのボタンを留めて、どのボタンを外したらよいでしょうか。

  • シングルスーツ(ボタン2つ):一般的なビジネススーツでボタンが2つあるタイプは、下のボタンを外します。
  • シングルスーツ(ボタン3つ):ボタンが3つあるシングルスーツの場合は、一番下のボタンを外します。ただし、デザインによって1つ目のボタンが飾りボタンになっている場合は、1つ目と3つ目のボタンを外して、2つ目だけを留める着こなし方もあります。デザインや、ボタンを留めたときのシルエットにあわせて、1番下のボタンを外すのか、1番目と3番目を外すのか、チェックしましょう。
  • ダブルスーツ(ボタン4つ・6つ):ダブルスーツでボタンが2列、合計4つ(または6つ)ある場合は、一番下のボタンは外します。しかしダブルスーツでは全部のボタンを留めて着てもかっちりとした印象になり、間違った着こなしにはなりません。
  • スーツの中に着るベスト:スーツの中にベストを着る場合、ジャケットと同様に一番下のボタンを外します。ベストについてもすべてのボタンを留めたままだとベストにシワがついてしまいます。

「座るときはボタンを外す」が正しいマナー

また、スーツのボタンに関するマナーで覚えておきたいのが、座るときはボタンを外すということです。一番下のボタンを外していても、椅子に座るとジャケットにはシワがよってしまいます。そのため、スーツを着て椅子に腰掛けたら、ボタンはすべて外し、立ち上がったらボタンを留めるのがマナーなのです。
ビジネスミーティングの場面においても、座ったときはさっとボタンを外し、立ち上がったらさりげなくボタンを留めるようにできると、スマートですね。
ただし、面接のときや証明写真を撮るようなときにはボタンは留めたままにしておくのが鉄則です。年配の方のなかには、座ったときにボタンを外すとだらしないように見えるため、マナー違反だと考える意見もあるようです。そのため、TPOに応じて臨機応変に対応することをおすすめします。

「ボタンを留める=きちんと見える」ではない!

スーツのボタンをすべて留めることが、きちんとした着こなし方であると勘違いしやすいのですが、男性のスーツに関しては、一番下のボタンを外すのが正しいマナーです。また、スーツで座るときはボタンをすべて外すのがマナーであり、これらのことをきちんと理解して実行できると、ビジネスシーンでもスマートに映り、「マナーを心得ている人」とまわりに認められることでしょう。

 

参考: