もう悩まない!ワイシャツのお手入れ方法を徹底網羅!

シャツ

ビジネスパーソンなら毎日のように着ているワイシャツは、自己流のお手入れをしている人もいるでしょうが、どうせなら正しい方法を知っておきたいものです。
洗濯する前の準備からアイロン掛け、保管の方法まで、きちんとしたお手入れの仕方を知っているのといないのとでは、着用時の印象やワイシャツの寿命にも大きな差が出てきます。
きれいに着られて長持ちさせるお手入れ法とはどんなものでしょうか。

ワイシャツの起源と洗濯頻度の関係

皆さんのワイシャツの洗濯頻度はどれくらいでしょうか? 「1日置き」や「週末にまとめて洗う」などさまざまな声が聞こえてきそうですが、実はワイシャツの起源を知ることが、どれくらいの頻度で洗濯すべきかの参考になります。

ワイシャツの起源を知る前に、「ワイシャツ」の名称のルーツについて触れてみましょう。
「ワイシャツ」という名称は、日本だけで使われているものです。英語圏では「シャツ」「ドレスシャツ」と呼ぶのが一般的で、欧米の店舗で「ワイシャツをください」と言っても通じません。
ワイシャツと呼ばれるようになったのは、シャツの胸元がアルファベットのYの字に見えるからだという説もあり、「Yシャツ」と表記されることもありますが、本当の由来は英語の「White Shirt(ホワイトシャツ)」がなまったものだといわれています。
ワイシャツを「カッターシャツ」と呼ぶこともありますが、こちらはもともとスポーツ用品メーカーのミズノ(美津濃株式会社)が、テニスやアウトドア用に開発した襟付きシャツの商品名のことです。それが一般に浸透し、徐々にワイシャツのことをカッターシャツとも呼ぶようになりました。
「ワイシャツ」「ドレスシャツ」「カッターシャツ」とさまざまな名称がありますが、どれも同じものを指す場合が多いのです。

名称ひとつとってもエピソードが多いワイシャツですが、その起源についてもまた諸説あります。
そのなかで最も有力視されているのが、古代ローマ人やギリシャ人が着用していたチュニックがワイシャツの始まりだとする説です。
チュニックといっても現代のような形ではなく、布に切れ目を入れて頭を通すだけのもので、当時は下着の役割も兼ねていました。そもそもチュニックの語源はラテン語の「下着(チュニカ)」であり、ワイシャツの後ろの裾が長い部分は男性用の下着として股間に巻かれていたからだ、と述べる服装研究家もいます。
現在も、素肌の上に着てジャケットに汚れがつかないようにすることが、ワイシャツの役割のひとつです。そこで汗染みを放っておくと黄ばみになってしまうため、できるだけ早く洗濯することが鉄則です。
下着を毎日替えるように、ワイシャツも毎日洗うことが基本といえます。

 

自宅でのお手入れ、クリーニング、それぞれのメリット・デメリットとは?

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ワイシャツは、自分でお手入れをするのか、それともクリーニングに出すのかを迷う人は多いようです。
ここでは、自宅でのお手入れとクリーニングに出すことの双方においてのメリット・デメリットを整理してみましょう。

自宅でお手入れするメリット

自宅でお手入れをするメリットは、何といっても、クリーニング代がかからないことです。自宅で洗えば、クリーニング店に出しに行ったり引き取りに出掛けたりする手間もありません。また、思ったような仕上がりにならずがっかりした、ボタンをなくされた、割られてしまったなどのトラブルも起きません。

自宅でお手入れするデメリット

自宅でお手入れする際のデメリットは、手間と時間がかかることです。ひどい黄ばみや汚れはなかなか取れません。さらに、素材によっては自宅での洗濯そのものができない場合もあります。

クリーニングに出すメリット

クリーニングに出すメリットは、自分でお手入れする手間を省略できることが第一でしょう。そのほか、業務用の特殊な薬剤を使うことで、家庭では落とせない汚れをある程度まで落としてもらえること、デリケートな生地でも対応してくれること、お手入れの手間が減らせることなどが挙げられます。

クリーニングに出すデメリット

クリーニングに出す際のデメリットは、まずコストがかかることです。平成22年の厚生労働省の調査によれば、ワイシャツ1枚のクリーニング代の全国平均は227円です。週5日毎日クリーニングに出すと想定すると、年間で約5万円強がクリーニング代としてかかることになります。
次に、クリーニングを出したり引き取りに行ったりするのが面倒だからと、週末にまとめて出しに行くようにしても、前述した通り汗染みを放っておくと黄ばみになります。黄ばみを予防したいと考えると、結局は毎日のように自宅で洗わなくてはなりません。
最近はインターネットで申し込み、自宅で受け渡しができる宅配クリーニングも身近になりましたが、店舗に行く必要がないものの、なかには「紛失されてしまった」「想定より高額を請求された」などのトラブルもあり、国民生活センターに寄せられる苦情は年々増加しています。

洗濯の基本手順

自宅で洗濯するときは、襟やカフスの下洗い → 汚れ物を洗濯機へ投入 → 脱水後に形を整えて干す、という手順を踏みます。
手間はかかりますが、服装の清潔感を保つためにも一連の流れを習慣化することが大事です。
それぞれの工程を順番に見ていきましょう。

1. 襟やカフスの下洗い

汚れやすい襟やカフスは洗濯機を回す前にチェックして、黄ばみや黒ずみがあれば下洗いしておきます。洗濯用洗剤や台所用の中性洗剤だけでなく、市販の酸素系漂白剤や重曹を使う手もあります。酸素系漂白剤を使う場合は、40度以上のお湯を使うとより洗浄効果がアップします。
また、酸素系漂白剤と重曹を組み合わせる方法も効果的です。おけやバケツなどに漂白剤と重曹を適量ずつ入れてつけ置き、または、汚れている場所を水でぬらしてから漂白剤と重曹を混ぜたものを歯ブラシにつけてごしごしこするように使います。重曹なら汚れを落とすだけでなく、消臭効果も期待できます。
アルカリ性のセスキ炭酸ソーダをスプレーしてしばらく置き、軽く手洗いしてから洗濯機で洗うという方法もあります。油性の汚れだけでなく、血液や食べこぼしなどのタンパク質による汚れもよく落ちるため、試してみる価値はあるでしょう。

以上の方法は、衣類についているタグの取り扱い絵表示と薬剤の使用ルールを確認したうえで、適切に行うようにしましょう。

2. 汚れ物を洗濯機へ投入

洗濯機に入れる前に、ポケットの中に入っているものをすべて取り出します。
裏地まできれいに洗うために、ボタンはすべて外してシャツを裏返しましょう。ボタンダウンシャツの場合、襟先のボタンも忘れずに外します。
ネットに入れれば生地の傷みを抑えられますが、ひとつのネットに何枚もワイシャツを詰め込むと、袖が絡まったり汚れが落ちにくくなったりしてしまうため、1枚ずつ入れるのが理想的です。
洗濯機で洗うときは、脱水時間を短くすることをおすすめします。なぜなら、長時間脱水すると乾きやすい代わりに、ワイシャツにひどいシワができる状態を作り出してしまうからです。
反対に、水分を適度に含んでいた方が水の重みでシワが伸びやすくなるため、短時間で脱水を切り上げる設定に変更すれば、あとのお手入れが楽になります。

3. 形を整えて干す

脱水が終わったら、できるだけ早く取り出して干すことがシワを減らすコツです。
まず、干す前にワイシャツをざっと数回振って大まかにシワを伸ばします。さらに、簡単にたたんでから手でぱんぱんと叩いて、小さなシワを取り除いていきます。
次に、広げて形を整えながらワイシャツをハンガーに掛けますが、掛けたときに襟や袖口、ポケットなど特にシワが目立つ部分の繊維をピンと伸ばすのがポイントです。使用するハンガーは、針金製のような細いものより、ある程度、厚みがあって肩の形に沿うような湾曲したハンガーを使った方が型崩れしません。
日光によるダメージから守るため、屋外に干すときは日陰が基本です。

アイロン掛けのコツと保管のポイント

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自宅でアイロン掛けをするときの手順は、次のようになります。

  1. 全体を霧吹きで湿らせる
  2. 襟 → 肩 → カフス → 袖 → 後ろ身ごろ → 前身ごろ、の順にアイロンを掛ける

同じ湿らせるのなら霧吹きではなく、洗濯機から出してすぐにアイロン掛けしてもよさそうなものだと思うかもしれません。しかし、家庭用のアイロンでは熱量が足りず、しっかり乾燥できるだけの性能はありません。一度ハンガーに掛けて干し、ワイシャツをしっかり乾燥させてから、あらためて霧吹きで湿らせます。
アイロンの設定温度は、タグの絵表示に従って決めます。設定温度を間違えると、生地を傷めたり、風合いが変化したりしてしまうこともあるからです。
素材ごとの目安としては、綿・麻は高温の180~200度、ウール・シルク・ナイロン・ポリエステル・レーヨンなどは中温の140~150度、アセテート・アクリル・ポリウレタンなどは低温の80~110度です。
一般的な綿素材のワイシャツでは、当て布をしなくても問題ないことが多いのですが、必ず取り扱い絵表示にしたがって作業しましょう。

アイロンの基本的な掛け方

アイロンの掛け方の基本は、面積の小さいところから大きなところへと掛けていくことと、アイロンを持っていない方の手で生地を引っ張りながら掛けることです。
襟をアイロン掛けするときは、襟先から中心へと掛けていきます。生地が厚いため、表と裏、両面ともに掛けます。
袖は、袖口から肩に向かって、縫い目に沿わせながら直線的に掛けていきます。曲線的に掛けたり、ジグザグに掛けたりすると、シワになりやすいため注意しましょう。袖の縫い目をきれいに合わせるのが、美しく仕上げるコツです。
ポケットもシワが目立ちやすい部分であるため、丁寧にアイロン掛けしましょう。外から内側に向かって掛けていくと、シワが残りにくくなります。
ボタン部分はアイロン掛けがなかなか難しい部分ですが、裏側から掛けていくとスムーズに作業できるはずです。

アイロンの際にプラスしたいワンポイント

アイロン掛けをした際に、アイロンのりで襟やカフスにのり付けをしておくと汚れ防止になります。のりで布地をコーティングすることで、次に洗濯したときに、表面についた汚れがのりと一緒に洗い流されます。
汚れ防止のスプレーやテープも市販されていますが、のり付けをすれば、襟やカフスがパリッとするので一石二鳥です。ぜひ試してみてください。

アイロン後の保管について

ワイシャツのお手入れでは、保管も重要です。せっかくアイロン掛けをしてしっかりシワを伸ばしても、クローゼットの中にぎゅうぎゅうに押し込んでしまうとしわくちゃになり、それまでの苦労が水の泡になりかねません。
クローゼットに掛けて保管するときは、ハンガー同士の感覚が8センチ前後になるようアイテム数を絞るのが理想です。ワイシャツを掛けるハンガーは、2センチ以上の厚みがあるものを使いましょう。

クリーニングに出すときの注意点

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自宅で洗濯からアイロン掛けまで毎日のようにやるのは無理だという人は、クリーニング店をうまく活用しましょう。
しかし、クリーニングに出せば出すほど生地が傷むのは、自宅での洗濯と同じです。特に、高温・高圧でプレスを掛ける場合はワイシャツへのダメージも大きいため、長持ちさせるためにも、黄ばみがやや強くなってきたタイミングや、衣替えで収納する前にたまった汚れを落とすときなど、ポイントを絞って活用することがおすすめです。
ただし、あまりに黄ばみが強すぎるとプロの手にも負えなくなります。毎日のように洗ってきれいにしていても、少しずつ黄ばみは蓄積されてくるものです。「黄ばみが少し気になってきたな」というくらいがクリーニングを出す目安でしょう。

クリーニング店の選び方

利用に当たっては、お店選びが最大のポイントです。近いからという理由だけでなく、手持ちのワイシャツに合わせた洗濯が頼めるところを選ぶことが大切です。
例えば、消耗品と割り切っているワイシャツなら低価格で仕上がりの早いところ、高級品なら適切に対応してくれるところを選ぶ、といった具合に使い分けます。もちろん一店舗の中で、それぞれのワイシャツに合ったメニューを使い分けることができれば、あちこち行く手間が省けるためそれに越したことはありません。
お店選びの基本として、まずはクリーニング方法の種類を理解しておきましょう。
クリーニングには、大きく分けて以下の3つがあります。

  • ドライクリーニング:水ではなく有機溶剤を使って洗う方法。衣類が伸縮しにくく、油性汚れがよく落ちる。
  • ウェットクリーニング:下記のランドリークリーニングと同じく水を使って洗うが、色落ちや機械によるダメージを抑えながら、汗染みのような水溶性の汚れを落とせる。
  • ランドリークリーニング:高温の水を使い大型ドラム洗濯機で洗ってから、高温プレスで乾燥させる。ウェットクリーニングと同様、汗染みのような汚れ落としが得意。

このなかで最もなじみ深いものは「ランドリー」で、ウールのように水洗いすると縮むものは「ドライ」というイメージが強いのではないでしょうか。
「ランドリー」は一般的に低価格で仕上がりもスピーディーですが、生地への負担が大きいため、長持ちさせたいワイシャツにはあまりおすすめできません。デリケートなワイシャツや、あまりダメージを与えたくないお気に入りなどの汗を落としたいという場合は、「ウェット」がベターでしょう。ただし、「ウェット」はほかのクリーニング方法と比べ、クリーニング店によって仕上がりの差が大きいといわれているうえ、手間がかかるためコストもそれなりにアップするということも考慮しておきましょう。

ワイシャツをクリーニングに出すときの注意点

お店を決め、実際にクリーニングに出すときには、次のようなことに注意しましょう。
高級な貝ボタンやデリケートな装飾品がついている場合、紛失したり割ったりしないよう注意してほしいと店側に伝えます。また、シミや汚れ、ほつれなどがあるときも、ひと言伝えておくのを忘れないようにしましょう。

より満足度を高めるためにも、のり付けの調整が可能か、たたみジワが嫌ならハンガー仕上げで渡してくれるか、そのほかのオプションにはどのようなものがあるのかなどを確認しておくと良いでしょう。

「完全ノーアイロンシャツ」という選択肢

ここまで見てきたように、自宅でのお手入れは手間と時間がかかり、クリーニングに出すには意外とばかにならない出費とそれなりのリスクを覚悟しなくてはなりません。
ワイシャツのお手入れは毎日のことであるため、できれば少しでも手間や出費を減らしたいと思う人は多いでしょう。
実は、毎日の面倒な手間やいちいちかかるコストから一気に解放してくれるものがあります。それが、「機能性シャツ」です。

「形態安定」「形状記憶」などと呼ばれ、いろいろな特徴を持ったものが市場にたくさん出ていますが、究極の手間なしワイシャツといえるのが、はるやまの「i-Shirt(アイシャツ)」です。
形態安定シャツといってもある程度のアイロン掛けが必要なものが多いなか、完全ノーアイロンを実現したのがi-Shirt最大の特徴です。なんと、アイロン掛けは避けるように推奨されています。
アイロン掛けの手間が省けるだけでなく、伸縮性に富んだストレッチ素材で高い運動性を持ち、細い糸の採用で軽量化してストレスを軽減、「空気触媒生地」によってにおいのもとになる有機物を分解する消臭機能を備えるなど、さまざまな機能が盛り込まれている優れものです。

速乾性も抜群で、汗をかいてもさらりとした着心地をキープするとともに、部屋干しでも50分程度で乾いてしまうのは、忙しくて洗濯がなかなかできないビジネスパーソンにとってうれしいポイントでしょう。
悪天候が続いて「洗い替えのワイシャツがなくなってしまった!」といった状況を避けるためにも、まずは1枚持っておくと安心できるアイテムです。

うまく使い分けてお手入れを時短!

自宅でのお手入れは手間と時間が掛かりますが、特別なテクニックは必要ありません。自分でお手入れしながら、いざというときにスポット的にクリーニングを活用すれば、ワイシャツの傷みも抑えながら清潔感を保てるはずです。
お手入れの必要性はわかっていても毎日は難しいという場合は、アイロン掛けがいらない「i-Shirt」のような機能性シャツが有力な選択肢になってくるでしょう。
自宅での洗濯とクリーニング、機能性シャツをうまく組み合わせれば、ビジネスパーソンとしての身だしなみをキープしつつ、お手入れの時短にもなりますね。

参考: